今年の世界IT投資は減速傾向、日本はほぼ横ばいに――IDC予想

IDCによれば、世界IT市場の拡大スピードはゆるやかになりつつあるが、ネットワーク機器への投資は今後10%強の伸びを示すという。

» 2005年05月05日 07時54分 公開
[ITmedia]

 調査会社IDCが5月4日発表した報告書によると、1〜3月期の世界IT投資は企業が引き続きIT予算を増やす中、ほぼ予想通りのペースで推移した。

 しかし今年通年のIT投資の伸びは、日本ではわずか1%にとどまると予想。欧州でも経済情勢悪化の影響で大企業が大型のIT投資を手控える結果、伸び率は4%どまりになる見通し。米国では5%の成長を見込んでいる。

 2005年から2009年にかけての世界IT市場は、GDPの伸びをやや上回る年率6.0%の成長が見込めると予想。特に光機器、ワイヤレスネットワーク導入、IP帯域幅への強いニーズが牽引する形でネットワーク機器への投資は今年610億ドルに達し、2004年から2009年にかけて年率10%強の伸びを示すと予想している。

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