x86システムのCPUシェアでAMDが躍進

Mercury Researchの調査によると、1〜3月期のx86ベースCPU市場で、OpteronとAthlon 64の貢献によりAMDが飛躍的にシェアを上げた。(IDG)

» 2005年05月12日 11時02分 公開
[IDG Japan]
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 2005年1〜3月期のx86ベースCPUシェアでAdvanced Micro Devices(AMD)は大幅にシェアを上げたが、Intelによる支配は依然として続いている。市場調査会社のMercury Researchが明らかにした。

 x86命令セットをベースとしたデスクトップ、ノートブック、サーバ用プロセッサでIntelは81.7%のシェアを獲得したと、Mercury Researchの主任アナリストであるディーン・マッカロン氏は述べた。前年同期は83.5%だった。

 AMDの市場シェアは16.9%で昨年の15%から上げた。残りはTransmeta、VIA Technologiesなどだが、合わせても2%に満たない。

 AMDによる最近のシェアアップには、OpteronとAthlon 64が大きく貢献しているとマッカロン氏。「AMDがここ2年間で最も競争力が強くなっているということだ」と同氏は説明している。

 Intelの幹部はAMDの競争力が増していることを認識している。2年前、Opteronチップが発表されていないときにはAMDはサーバ市場でほとんど存在感がなかった。デスクトップ市場でもAMDがAthlon 64とSempronを量産出荷し始めてから競争が激しくなったとマッカロン氏は解説する。

 AMDが最も弱い分野はIntelが強いカテゴリーでもある。それはノートブック市場だ。AMDはPC市場で最も伸びている分野であるノートブック市場にデスクトップやサーバの勢いを持ち込むことに成功していないとマッカロン氏。「この分野はIntelの牙城であり、競争するのが最も困難なジャンルだ」と述べている。

 Mercury Researchの調査はチップメーカーからシステムビルダーに出荷されたプロセッサの台数に基づくもので、エンドユーザーによるシェアとは異なる。

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