Blogは主力メディアに追随の傾向も――米大統領選の影響調査

Blogが全米的な言論活動に主要な存在として加わったのは確かだが、政治に影響を与えるというより、ある種ガイド的な位置付けかもしれないという調査結果が発表された。

» 2005年05月17日 08時16分 公開
[ITmedia]

 昨年の米大統領選挙にBlogが与えた影響について、非営利の調査機関Pew Internet & American Life Project(PIP)とBuzzMetricsが行った調査結果を5月16日発表した。政治Blogが政治に影響を与える可能性はあるが、政治家やジャーナリストに追随することも多いと結論付けている。

 この調査は大統領戦の選挙キャンペーンが行われていた9月から10月にかけ、Blog、オンライン掲示板、主要ニュースメディア、共和党と民主党の各陣営が出す公式情報が相互に与える影響について調べた。

 各言論活動を通じて強い相互作用が存在したが、Blogの影響を示すような特徴的パターンは存在しなかったと報告書は指摘。2004年の大統領選でBlogは、主力メディアをインターネットに紹介するある種ガイド的な位置付けだったかもしれないと分析している。

 「全米的な言論活動に主要な存在としてBlog現象が加わったのは明らかだ。しかし特定の政治Blogには注意を払う必要がある。そのパワーは入手できる情報の種類や世論の動き次第で左右され、非常に短期間に変わってしまう」。PIPの上級リサーチコンサルタント、マイケル・コーンフィールド氏はそう指摘している。

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