DIY最大手のThe Home Depotは5月18日、SAPPHIRE BostonでSAPとの新たなパートナーシップを発表した。SAP for Retailの実装に取り組み、「The Home Depotをデジタル化する」という。
SAPがSAPPHIRE開幕前からほのめかしていた「小売大手の大型案件獲得」はThe Home Depotだった。
米国時間の5月18日、DIY(ホームセンター)最大手のThe Home DepotがSAPとの新たなパートナーシップを発表した。既に同社ではSAPの財務アプリケーションを稼動させているが、今回のパートナーシップでは、SAPによる標準化の「第2段階」と位置づけ、「SAP for Retail」の実装に取り組む。新しいシステムが稼動すれば、店舗ごとに最適な品ぞろえや販売促進が可能になるとしている。
The Home Depotは、DIYでは初めてセルフチェックアウトシステムを導入しているほか、コードレスのハンドスキャナーやPOS端末をはじめとするさまざまな新しいデバイスを活用しているという。
SAPPHIRE '05 Bostonの基調講演に登場した同社の執行副社長兼CIO、ボブ・デローデス氏は、「われわれはThe Home Depotをデジタル化しようとしている」と話した。
同社はSAP Global Alliance顧客となり、SAPが市場のニーズを先取りできるよう、新しい技術の研究開発段階から協力する。SAPPHIREの初日、オープニングのキーノートにホスト役として登場したSAPアメリカのビル・マクダーモット社長兼CEOは、「The Home Depotとの提携は、リテール業界に特化した経験やソリューションに共同でコミットしていくことを実例で示すものだ」と話している。
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