三井トラストフィナンシャルグループ、SASのリスク管理ソフトウェアを導入

» 2005年05月19日 16時06分 公開
[ITmedia]

 SAS Institute Japanは5月18日、三井トラストフィナンシャルグループが、2008年3月期より大手行に義務づけられる新BIS規制(自己資本に関する新しいバーゼル合意: Basel II)の、オペレーショナル・リスクにかかわる所要自己資本を計算するための先進的計測手法(AMA)を実現するパッケージソリューション「SAS OpRisk Management(日本語版) 」を導入したと発表した。

 同製品は、欧米で定評のある「SAS OpRisk Management」の日本語版。日本の規制に準拠している数少ないオペレーショナル・リスクのパッケージ・ソフトウェアだとしている。

 三井トラストフィナンシャルグループがSAS OpRisk Managementを採用した主な理由としては、ソフトウェアが日本語および日本の規制に対応していること、また、日本国内におけるコンサルティングとサポート体制や、オペレーショナル・リスクの定性・定量管理に関する業務ノウハウがビルトインされていることなどが挙げられた。さらに、Basel IIに対応していることや、実績が豊富だったことも評価した。

 導入により、三井トラストフィナンシャルグループは、規制に準拠した効率的な業務フローを短期間で構築し、TCO(Total Cost of Ownership )の大幅削減を実現できるとしている。

 OpRisk Managementは、Basel IIにおけるオペレーショナル・リスク管理の定性的、定量的要件を満たすための包括的なソリューション。損失データの収集、RCSAやKRIなどの内部統制のしくみ、所要自己資本額計算のための計量エンジン、外部損失データの提供など、規制準拠のみならず、高度なオペレーショナル・リスク管理実現のための機能が提供される。

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