SEが心得るべきB2Bミドルウェアのこれからミドルウェアがシステムの品質を決める(9/9 ページ)

» 2005年05月23日 03時36分 公開
[藤野 裕司(DAL),ITmedia]
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運用管理機能

 社内の複数サーバで当該システムが稼動するとき、それらを有機的に連携させ、一台で統合的に管理できなければシームレスな運用はできない。また、セキュリティや障害対応、他ベンダー製監視ツールとの連携なども運用上必要な機能である。

1.システムの稼動管理

  • どのような業務やどの相手先からのデータがどのような状態にあるかなどを監視できる機能。
  • 稼動履歴が詳細にわかり課金情報をつかむこともできる。
  • 各種設定や手動による操作がGUI等で容易にできる。

2.複数サーバでの分散運用

  • ミッションクリティカルなシステムで複数相手先との同時通信/複数業務の同時稼動など、多重度の高い処理が実施できるのみならず、複数のサーバでも同時に同等の稼動をする必要がある。

3.可用性を高める障害対応

  • 通信障害時の自動リトライ、業務障害時の自動リカバリー、サーバ障害時の自動縮退運転など。また障害の発生したサーバが元に戻れば、システムも自動復旧すること。

4.監視ツールとの連携

  • 自分が当該システムを監視するのは当然のことながら、優れた他製品とも連携しさまざまな角度から監視できたほうがよい。

5.運用セキュリティ

  • 運用者の操作権限設定やパスワード不正利用のロックアウトなど、内部に向けたセキュリティも強化する必要がある。

 このように、EDIとEAIは密接な関係でつながりB2Bを構成している。最終回(第3回)となる次回は、ブロードバンドによって大変革がもたらされたインターネット環境のもとでB2Bがどのように変わろうとしているか、その中でB2Bミドルウェアに求められた新たなミッションは何なのかをまとめてみたい。

藤野裕司


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