ネットアップ、プライマリにSATAを活用するミッドレンジストレージNetApp Focus 2005

ネットアップは、ネットワークストレージ「FAS 3000」シリーズおよびストレージ仮想化システムの新機種2製品を発表した。シェルフごとにFCディスク、SATAディスクを選択して混在利用できるのが特徴。

» 2005年05月26日 21時19分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 日本ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は5月26日、ネットワークストレージ「FAS 3000」シリーズおよびストレージ仮想化システムの新機種2製品を発表した。

 FAS 3000シリーズは、同社がミッドレンジに位置付ける製品。「FAS 3020」と「FAS 3050」の2モデルを用意し、それぞれ最大50Tバイト、84Tバイトを搭載できる。シェルフごとにFCディスク、SATAディスクを選択して混在利用できるのが特徴で、性能を重視するならFC、コストパフォーマンスを重視するならSATA、と柔軟に選択できる。

 プロダクト&パートナー担当副社長のパトリック・ロジャーズ氏によると、「プライマリストレージにSAATを利用する他社にない製品」という。SATAディスクはFCディクスに比べて、価格は低いが信頼性に劣る。その欠点を同社が特許を持つRAID-DPなどの技術で補って、プライマリでの使用を可能にした。

 一方、仮想化システムのVシリーズでも「V3020」と「V3050」を追加。Vシリーズを利用すると、他ベンダーのディスクアレイを束ねて、NetAppが提供する機能を利用できるようになる。これまでの製品に比べパフォーマンスが2倍に向上するなどした。

 ネットアップのストレージは、価格性能比に優れるのが大きな利点。新製品のFAS 3020ではEMCの「CLARiX CX500」と比較して2倍になるという。また、ハイエンドからローエンドまで専用OSの「Data ONTAP」を搭載しており、単一アーキテクチャでNFS/CIFS/FCP/iSCSIのマルチプロトコルに対応できる。最新の7Gでは、動的にボリューム割り当てを行える「FlexVol」や、ディスク消費スペースを抑えてクローンを作成できる「FlexClone」といった管理機能を備えた。

 FAS 3020とFAS 3050については、5月27日から受注を開始する。FAS 3020の参考価格は、最小構成で400万円程度。

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