日立とミラクル・リナックス、Linuxに関する技術提携で基本合意

日立製作所の情報・通信グループとミラクル・リナックスはOSSに関する技術提携で基本合意した。日立のハードウェア上でMIRACLE LINUXを共同で評価していく。

» 2005年05月30日 12時22分 公開
[ITmedia]

 日立製作所の情報・通信グループとミラクル・リナックスは5月30日、Linuxをはじめとするオープンソース・ソフトウェア(OSS)に関する技術提携で基本合意した。

 両社はこの基本合意に基づき、日立製ハードウェア上でミラクル・リナックスの「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」を共同で評価する。その結果はMIRACLE LINUXに反映するほか、ユーザーシステムの信頼性面で重要なLinuxのコンポーネントに関しては、OSのバージョンアップ時に差分情報を共同で把握し、今後のビジネス協業での活用を検討していく。

 また、Linuxカーネルやライブラリ(glibc)などの検証評価の一環として、Linuxカーネル解析ツールであるLKST(Linux Kernel State Tracer)などの障害解析機能の共同開発を行う。これら共同開発の成果はサポートビジネスへと結びつけることも視野に入れているようだ。

 Linuxカーネル障害解析サービスというと、VA Linuxが展開している「VA Quest」も同様のサービスだが、この分野は予想以上に需要が多く、同社もサービスレベルの維持のために新規受注を一時中止している(関連記事参照)。ミラクル・リナックスも同様のサービスをVAに先駆けて展開していたが、今回の日立との提携でてこ入れを図りたい考えだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ