NEC、WebアプリケーションとSIP機器の連携用ミドルウェア「SIPHIA」を強化

NECはWebアプリケーションと、SIPベースのIP電話やテレビ会議システムとを連携できるミドルウェアの新バージョン「SIPHIA V2.1」の販売を開始した。

» 2005年06月06日 20時02分 公開
[ITmedia]

 NECは6月6日、企業ポータルサイトや電子商取引サイトなどを実現しているWebアプリケーションと、SIPベースのIP電話やテレビ会議システムとを連携できるミドルウェアの新バージョン、「SIPHIA V2.1」の販売を開始した。

 SIPHIAは、通信事業者やインターネットサービスプロバイダー、ASP事業者などをターゲットにしたミドルウェア。SIPを利用したIP電話やテレビ会議システムと、BEA WebLogic ServerやOracle Application Server、IIS 6.0/.NET FrameworkやApache+TomcatといったCORBA準拠のWebアプリケーションとの連携を実現し、Web上で電話番号をクリックすると電話をかけられるような仕組みを実現できる。

 新バージョンでは、1サーバ当たりの管理セッション数を、従来の1000セッションから5000セッションに拡大できるようになったほか、間違い電話やいたずら電話を防止するユーザー認証機能を追加した。

 さらに、「発番号制御機能」によって、発信者に通知する発信電話番号を柔軟に設定できるようになったほか、Web画面をクリックすると電話がかけられるサービスをすぐに開始できるようにするテンプレートを「SIPHIA Dialアプリケーション」として提供する。このテンプレートは、呼び出し中に発信者に聞かせる音声や映像などのカスタマイズが可能だ。

 SIPHIA V2.1の対応プラットフォームはRed Hat Enterprise Linuxで、価格は400万円から。SIPHIA Dialアプリケーションの価格は90万円から。いずれも7月上旬より出荷を開始する。

 なおNECでは同製品を、6月8日から10日までの間開催される「Interop Tokyo 2005」に出展する。

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