Tech・Ed:「オフィスワークの新たな世界」について語ったバルマー氏(1/2 ページ)

Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、オーランドで開催中されているカンファレンス「Microsoft Tech・Ed 2005」において数多くの新製品を披露した。

» 2005年06月07日 23時24分 公開
[IDG Japan]
IDG

 フロリダ州オーランドで開催中の「Microsoft Tech・Ed 2005」カンファレンスで、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、情報アクセス、ビジネスプロセス、コラボレーションにフォーカスした「New World of Work」(オフィスワークの新たな世界)というテーマをアピールした。

 バルマー氏によると、この新パラダイムにおけるMicrosoftの役割は、ビジネスを成功に導くのに必要なツールを開発者とIT担当者に提供することだという。「これはインフォメーションワーカー、つまりあなたの会社の従業員が中心になる世界である」と同氏は語った。

 午前のプレゼンテーションでは、「Visual Studio」「MOM」(Microsoft Operations Manager)「Microsoft Windows Mobile」などの製品の開発状況について説明が行われた。

 Microsoftは、MOMコンソールがSun MicrosystemsのSolaris OSで動作するサーバハードウェアの障害を検出するデモを行った。あるアナリストによると、これはMicrosoft中心の世界から同社が脱皮しつつあることを示すものだという。このデモでは、WebサービスおよびWS-Management規格を利用したシステム管理が強調された。

 Forrester Researchの主任アナリスト、フランク・ジレット氏は、「Microsoftはこれまでずっと、『Microsoft製品を管理しやすくする』ことだけを考えてきた。ここにきて彼らは、他社のシステムを管理する機能を宣伝し始めた」と話す。

 バルマー氏はプレゼンテーションの中で、サプライチェーンの最適化、トレンドの把握、正しい情報の発見、個人の生産性の向上、顧客との対話の促進といった業務改善機会を強調した。

 「現在、これらの機会はどれも満たされていない」とバルマー氏は指摘した。

 セキュリティに対するニーズも高い、とバルマー氏は語る。「われわれはこの3〜4年、セキュリティを最優先してきた」(同氏)

 セキュリティ分野の取り組みとして、Microsoftは「Microsoft Exchange Server 2003 Service Pack 2」と「Messaging and Security Feature Pack for Windows Mobile 5.0」の組み合わせによってセキュアなモバイルメッセージングを実現する計画だ。これにより、電子メールやOutlook内の情報をExchange ServerからWindows Mobileデバイスにプッシュ配信できるようになるという。

 Exchange Server 2003とWindows Mobile 5.0のデモでは、紛失したWindows Mobileベースの携帯電話に保存されている重要な情報を、セキュリティ上の理由で削除できることが示された。

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