エンジニアであると同時にビジネスパーソンたれ一歩先を行くSEの「頭の使い方」(3/4 ページ)

» 2005年06月13日 01時28分 公開
[山崎 将志(知識工房),ITmedia]

組織を持たない40代は信用されづらい

 最後は、年齢の問題だ。こうした状況の中でも、技術知識の習得に向けた努力は、やはりしなければならない。しかし、これをいつまで続けられるのだろうか。10年後を想像してみよう。

 20代のあなたの10年後には小さい子供がいるかもしれない。子供がいれば、夜泣きなどでなかなか夜も集中して勉強できない。土日には子供とのふれあいの時間を多くとらなければならないだろう。

 マンションの購入などを考えるのもこの時期だ。しかし、10年前と全く変わらない仕事内容で、給料もほとんど増えない。将来が不安で、住宅ローンどころの話ではない。

 30代のあなたも、40代にもなれば、今と比べて確実に体力は落ちている。仕事で疲れた後、勉強の時間をとるのはかなりしんどい。

 それに、いくら技術力があっても、年齢が上がるほど現場仕事に採用されるチャンスは減る。同等の技術力の20代と40代を比べたら、企業はまず体力もあり、比較的賃金も安い20代を、将来性なども考慮して採用するだろう。技術者派遣などでは、若い人から順番に仕事がまわっていくと聞く。住宅の購入、子供の受験など、一番オカネが必要なこの時期に、時間も体力もある20代と競争するのは相当厳しい。

 このように、よほどのスーパーマンでない限り、いち技術者としてキャリアを積んでいくのは極めて難しいのである。

 では、どうしたらよいのか。

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