荒川区役所も活用するソフトウェアベースのテレビ会議システム

» 2005年06月13日 21時02分 公開
[ITmedia]

 ADSLや光ファイバーの普及によるブロードバンドの進展と、それに伴うIP電話の普及も相まって、企業のオフィスと、遠隔地にいる人がパソコンやテレビを通じて会議を行うテレビ会議に注目が集まっている。技術的には、会議だけでなく、たとえば、医療機関による遠隔治療や、Web上からの会員登録などの場面での活用も可能。応用範囲の広さも「売り」だ。

計10人まで同時に利用し、会議を行うことができる。

 実際に、テレビ会議システムを採用したのが東京都の荒川区役所。区民を中心とするユーザーは、同区役所のホームページ上から、「区役所に通話する」ボタンをクリックすることで、直接、区役所の担当者と話をすることができる。エイネットの「FreshVoiceテレ会議」が採用されている。

 同システムの大きな特徴は、ソフトウェアベースであること。ハードウェアベースの製品と比較すると、コストを抑えることができる。

 デモンストレーションを見ると、10人まで同一画面上に表示することができ、音質も安定している。また、複数のユーザーが同時に話した場合でも、的確に音を表現していることも確認できる。

 一方で、導入する上で気になる点として、ファイアウォールの存在をどう扱うかという点が挙げられる。インターネット回線を利用して遠隔地と接続する場合、ファイアウォールを越えられなくては実質的に利用できない。具体的には、圧縮、暗号化をかけた通信パケットを、HTTP(ポート80)、SSL(443)を使用して送信するため、「内側から出られる2つのポートがあれば利用できる」としている。

 FreshVoiceを採用している企業は、2000年以来すでに204システム、2万4300クライアントにおよんでいる。

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