NECがRFIDソリューションを強化、書類管理システムなどを提供

NECはRFIDを活用したソリューション事業を強化し、その第一弾として「統合書類管理ソリューション」と「生産工程管理ソリューション」の提供を開始する。

» 2005年06月28日 20時42分 公開
[ITmedia]

 NECは6月28日、RFID(ICタグ)を活用したソリューション事業を強化することを明らかにした。その第一弾として「統合書類管理ソリューション」と「生産工程管理ソリューション」の提供を開始する。

 統合書類管理ソリューションは、企業内にある機密文書や電子媒体、証書などの貸し出し履歴などを収集し、所在を一元的に管理するためのシステム。文書や証書にはRFIDを貼り付けておき、貸し出し時などには個人認証用のICカードとともにハンディターミナルで読み取りを行うことで、いつ、誰がどの文書を参照したかの履歴を把握する。これにより、セキュリティレベルの向上と情報漏洩の抑止を実現するという。

 今後、入退室管理システムとの連携機能や、書類を取り出した時点で出し入れを検知する「自動検知棚」といったオプション機能を提供していく予定だ。また年内には、NECが提供するミドルウェア「RFID Manager」との連携を実現させ、異なるメーカーのRFIDやリーダーなどが混在する環境でも同等の機能を提供できるようにしていくという。

 統合書類管理ソリューションはNECとNECエンジニアリングが共同で開発、販売するもので、価格は300万円から。

 もう1つの生産工程管理ソリューションは、RFIDを用いて、生産工程における進捗管理情報を取得し、分析結果をPC上に表示させるというシステム。NEC自身のPC生産工場に導入した生産管理システムのノウハウなどをベースにしており、短期間での導入が可能な点が特徴という。価格は300万円から。

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