ユーザー待望の「Cognos Office Connection」、9月リリースへCognos Forum 2005 Report(1/2 ページ)

2日目を迎えたCognos Forum 2005の展示フロアでは、スニークプレビューされたばかりの「Cognos 8 Business Intelligence」や「Cognos Office Connection」などのデモが繰り返し行われている。

» 2005年06月29日 04時09分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 米国時間の6月28日、フロリダ州オーランドで開催されているCognosの年次ユーザーカンファレンス「Cognos Forum 2005」は2日目を迎えた。午前のキーノートには、「エクセレント・カンパニー」や「経営破壊」などの著書で知られるトム・ピーターズ氏が登場し、「破壊の時代にビジネス上の卓越性を再び思い描く」をテーマに熱弁を振るった。昨年から「ビジネス志向」を強めたCognos Forumらしいキャスティングといえる。

破壊的なメッセージを連発するピーターズ氏に聞き入る2000人の参加者

 ピーターズ氏は、「コスト競争ではウォルマートや中国に勝てない。彼らに勝つには革新しかない」としたうえで、ややエキセントリックだが、常識を徹底的に破壊することから新たな創造が生まれる事例を幾つも挙げ、「父親が教えてくれた世界ではない」自由な発想を勧めた。

BIコンテントをExcelにインポート

 初日と同様、この日もキーノートが終わると、熱心な参加者らは、事例セッションや「Performance World」と呼ばれる展示フロアへと列をつくった。展示フロアのほぼ中央には、デモシアターが設けられ、今回スニークプレビューされたばかりの「Cognos 8 Business Intelligence」や「Cognos Office Connection」などのデモが繰り返し行われている。

 Cognos Office Connectionは、Cognos BI製品とMicrosoft Officeを統合するもの。BIコンテントをExcelにインポートして報告書を作成したり、使い慣れたExcelをレポーティングツールとして活用できる。実は前日のキーノートでもプレビューされた際、Cognos 8 Business Intelligenceよりも大きな拍手で参加者から歓迎された待望のツールだ。それだけExcelでのレポートづくりに苦労している現場の人たちが多いということだろう。

右側のペインからBIコンテントをインポート。ライブリンクが張られ、リフレッシュによって最新のコンテントにアクセスできる

 Excelは普及していて、だれでも使い慣れている点は良いとしても、単体で使っているとデータに一貫性がなく、個人がシート(ブック)をばらばらに管理しているのが実情だ。

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