富士通、柔軟な容量拡張が可能なストレージサービスを提供

富士通は、同社と富士通研究所が共同で開発した「オーガニックストレージ技術」を活用した企業向けストレージサービスを開始する。

» 2005年06月29日 21時35分 公開
[ITmedia]

 富士通は7月1日より、同社と富士通研究所が共同で開発した「オーガニックストレージ技術」を活用した企業向けストレージサービス「オーガニックストレージサービス」の提供を開始する。

 オーガニックストレージ技術は、仮想化技術を活用して分散ディスクノードにデータを保管する仕組みで、耐障害性の向上や容易なディスク容量拡張といった特徴を備えている。

 オーガニックストレージサービスでは、富士通データセンター内に置かれた専用ストレージファームを、NFS/CIFS対応のアクセスサーバ経由で利用できる。顧客ごとの暗号キーを格納したICカードを用いて認証を行い、仮想ボリュームに対するアクセス制御を行う仕組みだ。

 サービスはオーガニックストレージ技術の特徴を引き継いでおり、ストレージファームの中から必要な容量だけを仮想ボリュームとして利用でき、ニーズに合わせて最大エクサバイトクラスまで拡張できるほか、ストレージファームを構成する機器の入れ替えも容易という。またオプションとして、汎用バックアップソフトによるバックアップサービスやスナップショット、クォータ(容量制限)、ウイルススキャンといったメニューが用意される。

 オーガニックストレージサービスの参考価格は、5TBの場合で月額100万円から。リアルタイム性までは求められないまでも、頻繁な参照が行われるビジネス文書や映像データ、情報ライフサイクルマネジメント(ILM)における「ニアライン」に該当するデータを対象にサービスを提供していく。

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