LSフォーラム、自治体ISAC構想に向けた提言書を公開

地方公共団体セキュリティ支援対策フォーラムは、セキュリティインシデントの情報を収集/分析し、共有する「自治体ISAC」の推進に向けた提言書を公開した。

» 2005年07月01日 20時16分 公開
[ITmedia]

 地方公共団体セキュリティ支援対策フォーラム(LSフォーラム)は6月30日、セキュリティに関する事件、インシデントの情報を収集/分析し、共有するための仕組み作りに向け「自治体ISAC構想の推進」とする提言書をWeb上で公表した。

 LSフォーラムは、全国約3200の地方公共団体におけるセキュリティレベルの向上、支援を目的に、総務省のバックアップを得て設立された組織。

 今回の提言では、地方公共団体の情報資産を保護し、ネットワークのセキュリティレベルを引き上げていくために必要な施策として、セキュリティインシデントに関わる情報を収集、共有する自治体ISAC(Information Sharing & Analysis Center)構想の推進を掲げたもので、今年3月にまとめられた。

 LSフォーラムでは、LGWANを通じて地方公共団体が互いにつながっていることを踏まえると、ネットワークに参加する組織全体で対策に取り組む必要があると指摘。その上で、自治体ISAC実現に向けた課題や参加メンバー間で取り組むべきルール、技術的要件などについても触れている。

 業界ごとのISACの必要性は、4月に政府の情報セキュリティ基本問題委員会が発表した「第二次提言」の中でも謳われていたもの。なお総務省ではこの提言を踏まえ、6月28日付けで「地方公共団体の各種インシデントの適切な予防及び復旧に役立てる仕組み(自治体ISAC)の具体化のための調査研究会」を発足させている。

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