OOoは、次に挙げるツールを統合したオフィススイートソフトだ。2.0では、新しくデータベースツール「Base」が追加されたことも新しい。ほかにも、HTMLエディタといった補助的なツールも備えている。Microsoft Office+αの機能性を備えたスイートパッケージだといえるだろう。
OOo 2.0はどこが新しくなったのだろうか? 基本的なコンセプトは1.0と変わっていないものの、筆頭に挙げるべき注目点は、多くの見直しによってソースコードが整理されてスリムになったことだ(関連記事)。
新機能の詳細は、日本ユーザー会のページが詳しい(関連リンク、関連リンク)。この記事でもMicrosoft Officeとの互換性を始めとした各新機能について第2回目以降でビジュアルに解説していく。ここでは特に、操作性の改善点についてを挙げる。
OOo 2.0では、ツールバー構成が一新された。ツールバーは大きく3つに分類できる。
「標準ツールバー」は、"新規作成"や"ファイルを開く"といった各ツール共通の機能が集まっているものだ。
「書式ツールバー」は、フォント設定や色など、書式を設定するツールが集まっている。そして3番目のツールバーは、表や画像などを選択したときに自動的に表示される。
表を選択すると「表ツールバー」が表示され、画像を選択すると「画像ツールバー」が表示される。選択したオブジェクトに合わせて、使用できるツールバーが表示されるようになった。これにより、ユーザーはツールバーをメニュー内から探さなくても済むよう配慮され、操作対象を選ぶだけで必要な機能が自動表示するよう改善された。
これらのツールバーは、前バージョンから大きく変更されているため、従来のバージョンを使い慣れているユーザーは若干戸惑うかもしれない。筆者としては、こちらの方がシンプルで覚えやすいと感じている。
標準ツールバーには、Microsoft Officeに見られるものと同様の役割を持つボタンが追加されている。Microsoft Officeを使い慣れているユーザーは、この改善点を評価するだろう。
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