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» 2005年07月04日 10時00分 UPDATE

カード不正利用顛末記「あれ? 先月こんなに使ったっけ?」 (2/2)

[松山由美子,ITmedia]
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 さっそくカード会社に電話をかけて問い合わせると「現在、米国の加盟店に問い合わせている最中で、確認できるまでに数カ月かかる」という。筆者はてっきり、翌月分の請求で戻ってくると思っていた。電話で「次回」といわれた気がするのだが、いまさら確認のしようはない。「数カ月かかると思いますが」といわれたら「次回」とは勘違いしないよなぁ。

 とはいえ、そんなにさっさと結果が出るはずもないので、「保険でさっさと処理したりせず、ちゃんと確認してるんだなぁ」と、かえって安心したりもした。

そして速達が届いた

 しばらく間が空いて、カード会社から速達が届いたのは6月半ばのこと。

 封筒の中には「ご返金の連絡について」というレターと、「海外ご請求明細に関しご照会の件」に「RETRIEVAL REQUEST DOCUMENT」というレポートのコピーが留められたもの、計3枚が入っていた。会社にも特に問い合わせの電話がかかってくることもなかったので、問題なく認められたということなのだろう。

 しかし、この資料だけでは「自分のカード番号がどのように悪用されたのか」が詳しくわからない。レポートには、使用された年月日と料金、カード番号とオーダー番号が記されているだけだ。不正利用された身としては、もう少し詳細を知りたくなる。購入した商品の送り先は分かるはずだから、そこから「犯人」は特定できないものか。

 おりしも週末、米国で起きたCardSystemsからの大規模なカード情報の漏洩事件(関連特集参照)のニュースが流れた。私の使用しているカード会社も流出対象に含まれているようだ。海外での利用経験もある……イッキに渦中の人かも? 「ネタになる!」と思ったのは職業柄か、根っからのミーハー精神か。

 さっそく月曜になってからカード会社に問い合わせることにした。今度の番号はいつものお客様問い合わせ用ではなく「業務推進部」だ。カード会社の「業務」を「推進」するとはこういう業務なのかと思いつつ、電話をしてみる。

筆者 あの〜、このデータなんですが、いったい何を購入してどこに送ったのかとかそういうことはわからないんでしょうか?

カード会社 それはわかりません(キッパリ)

筆者 自分のカードがどこで使われたか知りたいんですけど。

カード会社 こちらではそこに書かれていることしかわかりません。先方に問い合わせていただくしかないですね。

筆者 そうですか。どこから情報が漏れたのか、盗まれたのか気持ち悪いんで知りたいんです。

カード会社 申し訳ございませんがこちらではわかりません。カードは新しいものに換えられましたよね?

筆者 ええ。

どうやらこれ以上聞いても無駄のようなので、例の質問をしてみた。

筆者 あの〜、これって土曜日にニュースになった漏えい事件のせいではないでしょうか?

カード会社 関係ないですね。

筆者 あ、そうですか……。

 さて。オーダー番号の控えと請求してきたお店の電話番号、FAX番号だけで、何のお店かすらわからない海外のショップ「AMZ*SUPERSTORE」に、筆者の英語力で問い合わせができるだろうか……いやできまい。

 カード会社の担当の口ぶりからは、「お金が戻ってきたんだからいいじゃないですか」というような印象を受けたし、こちらも「ま、お金は戻ったんだしいいか」という気になっている。あきらめて電話を切るしかなかった。

戦い?済んで……

 一連の経緯を振り返って腑に落ちないのは、この「AMZ*SUPERSTORE」側の判断だ。このお店は、いったい何をもって、商品を購入したのが筆者ではないと判断したのだろうか。商品の送付先に確認したり問い合わせたりしたのだろうか?(これらを元に判断したならば、犯人が判明しているのかもしれない)。それとも送付先が日本ではないから「おそらく違うのだろう」と認めたのだろうか。

 カード会社からは「(品物の送付先などは)わかりません」と即答されたが、問い合わせればわからないことではないとも思うのだがどうだろう。たとえ送付先が犯人かもしれなくても、AMZ*SUPERSTOREからすれば顧客である以上は個人情報を開示できない、ということなのだろうか。もっともカード会社にしてみれば、お金を回収することが第一で、回収できればそれ以上追求しないんだろうな、とも思える。

 不正利用を受けた筆者としてはやはり、どこから自分のカード情報が漏れたのかを追求したい。もしAmazon.comからならば、もうAmazon.comは使わないだろう。あるいは他から漏れた情報がたまたまAmazon.com内のショップ(かどうかも不明なのだが)で使われただけというならば、なおさら不安だ。

 結局、漏えい元がわからないと「いつもにこにこ現金払い。クレジットカードは使わないのが安心です」などという短絡的な結論になってしまう。

 今回はたまたま「Amazon.comをしばらく利用していない」うえに「Amazon.comにしては高額の請求」だったことから筆者は気がついた。しかしこれが、数千円といった単位だったならば果たして気がついたかどうか微妙だ。

 クレジットカードの場合、顧客保護がいきわたっており、基本的に不正使用された代金は戻ってくる。ローテクではあるが、利用明細が届いたならば、心当たりのない請求がないかどうかを確認することが大事だ。当たり前といえば当たり前だが、それが一番の防御策のようだ。

 なお、筆者が6月下旬にカード会社に問い合わせたときは、CardSystemsによる情報漏えい事件による日本国内の被害や影響ははっきりしていなかったし、リストなども公表されていなかった。「関係ない」と断言されたものの、やはりこの事件が元ではないのかなぁという気が今もしている。

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