ルータ経路計算を外部サーバで高速化

» 2005年07月04日 18時27分 公開
[ITmedia]

 富士通研究所と富士通は7月4日、ルータの経路計算を高速化する技術を開発したと発表した。外部サーバに計算を代行させることで、ルータ単独での計算時に比べ処理時間を短縮できるとしている。

 ルータの開発サイクルはPCやサーバに比べ長く、最新プロセッサによる性能向上が可能とは限らない。新技術では、外部サーバにルータの仮想インタフェースを構築することで、従来はルータが単独で処理していた経路計算を外部サーバで代行させる。富士通製ルータで評価したところ、処理時間を10分の1に短縮できたという。

 試作検証では、新技術をルーティングプロトコルに適用して評価した。今後は他のプロトコル処理でも同様に検証する。

 研究の一部は、独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)の「テラビット級スーパーネットワークの研究開発」の委託契約に基づき実施した。

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