第15回 フリーツールで行うネットワーク脆弱性検査知ってるつもり?「セキュリティの常識」を再確認(4/6 ページ)

» 2005年07月07日 10時00分 公開
[遠藤宣孝(三井物産セキュアディレクション),ITmedia]

 次にツールを使用した脆弱性検査を行い、使用しているサービスに脆弱性があるのか調査する。脆弱性検査で使用するツールにはさまざまなものがある。一般的なツールとしては次のものが挙げられる。

フリーウェア

商用ツール

 ここでは、上記からフリーウェアであるNessusを使用して脆弱性検査を行いたいと思う。Nessusは、ここからダウンロード可能である。現在の最新のバージョンは「2.2.4」である。

 Source Codeからコンパイルし、インストールすることも可能だが、インストール用のシェルスクリプトが用意されているので、これをダウンロードしてインストールする方が楽だろう。インストール用のシェルスクリプトではsharutilsがインストールされていないと、エラーが出てしまう。事前にsharutilsのインストールが必要である。また、NessusのGUIを使用するにはgtkなどのライブラリも必要である。インストールの詳細についてはWebにて確認して頂きたい。

Nessusを使用する

 では、Nessusを使用して検査を行いたいと思う。起動する前に「nessus-update-plugins」コマンドを実行し、プラグインのアップデートを行う。その後、「nessusd -D」コマンドを実行して、Nessusサーバを起動させる。

 Nessusはクライアント・サーバ方式で動作するため、まずNessusサーバを起動した後、クライアントを起動してサーバにログインする必要がある。クライアントの起動には「nessus」コマンドを実行する。クライアントが起動すると図13のWindowが表示されるので、登録したユーザとパスワードを入力し、ログインを行う。

図13 図13

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