プロサイドはEDA市場に向けて高信頼性および高耐久性に優れた、デュアルコアOpteron対応のワークステーション2機種を発表した。
プロサイドは7月11日、EDA(Electronic Design Automation)市場に向けて、高信頼性および高耐久性に優れたワークステーションの新製品、「AEW216R1-SC」および「AEW216C4」の2機種を発表した。
両製品ともに、最大64Gバイトのメモリ(DDR266/333/400対応)を搭載可能、プロセッサにはデュアルコア仕様のAMD Opteronも選択でき、搭載数は最大2個。
「AEW216R1-SC」は高密度実装を可能にする1Uラックマウントモデルながら、4つのHDDベイを持つ。一方の「AEW216C4」は、タワー型での設置も4Uラックマウントにも対応可能なきょう体で静音性に配慮されており、HDDベイを2つ備える。
超大規模半導体や電子機器の設計をコンピュータを利用して行うEDAでは、長時間かつ高負荷環境下での運用が中心となる。一般に、3000万ゲートクラスのシステム・オン・チップ(SoC)のデザイン時には約3〜4週間の連続稼動が行われ、こうした場面では高速性はもちろん、高い信頼性がワークステーションに求められる。
こうしたユーザーニーズをもとに、プロサイドではEDAエンジニアリングのための専用機開発に着手、オリジナルデザインのケースやマザーボード作成、はては生産から出荷体制に至るまでのプロセスを確立し、今回の製品発表となった。今回の新製品によりEDA開発作業においては、64ビットデュアルコアOpteronの採用とDDR400対応メモリの搭載により、従来から20%〜40%程度の高速化が期待できるという。
生産はすべて国内で行い、出荷体制においてはメモリのバリデーション(適応検証)を徹底するため、自社工場で全台エージングおよび出荷検査を実施し、トータルでの高い信頼性を獲得している。
同社のBTOおよびCTOによるカスタマイズ方式で7月下旬から販売される予定。価格はオープンプライスだが、BTO/CTOメニューの組み方により100万円前後〜1千万円程度のレンジになる見込み。
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