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» 2005年07月15日 22時02分 UPDATE

中堅、中小企業でも安価にIPSec VPNを――古河電工がルータ新製品

古河電気工業は、IPSec対応のルータ「FITELnet-Fシリーズ」のラインナップを強化し、10万円を切るエントリモデルを追加した。

[ITmedia]

 古河電気工業は7月15日、IPSec対応のルータ「FITELnet-Fシリーズ」に、ローエンドモデルの「FITELnet-F80」を追加することを発表した。同時に既存製品の「FITELnet-F100」のファームウェアをバージョンアップし、同時接続数の大幅増加を実現するという。

 FITELnet-FシリーズはIPSec VPNに対応したルータで、キャリア/サービスプロバイダー向けのハイエンド製品「FITELnet-F8000」から、最大で3000同時接続に対応する中〜大規模企業向けの「FITELnet-F3000」、500同時接続をサポートする「FITELnet-F1000」、支社や地方拠点向けの「FITELnet-F100」といったラインナップから構成されてきた。

 今回の発表ではローエンド向けの製品を強化した。これまで、最大でも32同時接続までだったFITELnet-F100は、ファームウェアのバージョンアップによって最大100同時接続をサポートする。本体価格は11万5500円。新ファームウェアのダウンロードは8月31日より開始される予定だ。

 また新製品のFITELnet-F80は、小規模拠点での利用を念頭に置いたモデルで、FITELnet-Fシリーズの上位機種のほか、CiscoやJuniper(NetScreen)製のIPSec VPN製品と組み合わせて拠点間VPNを実現できる。

 IPSec(3DES)のスループットは最大90Mbps以上、ショートパケットを交えた場合でも25Mbps以上のパフォーマンスを実現し、最大32同時接続に対応する。本体はLANポートを4個、WAN側にも2個のポート(うち1つをDMZに振り分けることも可能)を備えており、エントリモデルながら回線および本体の冗長構成が可能だ。どういった場合に経路/機器を切り替えるかを柔軟に設定できる点も特徴という。価格は7万9800円で、8月31日より販売を開始する。

 「500以上の拠点を持つ大規模企業の場合、既にIPSec VPNを導入済みのケースが多い。これに対して、数十から100前後の拠点からなる中堅、中小企業では、IPSec VPNを導入したくとも価格などの面で二の足を踏んでいた。こういった顧客をターゲットにしていく」(同社)。

 リモートアクセスを安全に行うVPNのもう1つのカテゴリに、SSL VPNがあるが、同社によると「SSL VPNの場合はどうしても使用できるアプリケーションに限りが出てしまう」。煩雑でコストもかかるとされるIPSecの設定、運用管理については、関連会社の古河インフォメーションテクノロジーが提供する専用管理ソフト「FITELnet Conductor」で支援する。

 最近では拠点向けのセキュリティアプライアンスに、ファイアウォールやIPSec VPNはもちろん、アンチウイルスやアンチスパムといったコンテンツレベルのセキュリティ機能を搭載する製品も登場しているが、「われわれとしてはあくまでトランスポートにこだわり、いかに速い接続を、いかに止めないように提供するかといった部分に注力していく」(同社)。現在約20億円というFITELnet Fシリーズの売り上げを、新機種投入によって2年後には40億円に伸ばすことを目指す。

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