NTTコムウェアは、Linuxベースのシステムでクラスタリング環境を実現するソフトウェア「Matrix HA」のカーネル2.6対応版を発表した。
NTTコムウェアは8月1日、Linuxベースのシステムでクラスタリング環境を実現するソフトウェア「Matrix HA」のカーネル2.6対応版を発表した。
Matrix HAは、NTTコムウェアと米PolyServeが共同で開発したクラスタソフトウェア。複数のコンピュータを組み合わせてシステムを構成することで、どれか1つのノードに障害が発生してもシステム全体のダウンを防ぎ、高可用性を実現する。「1+1」や「N+1」、あるいは「N+N」など、柔軟なクラスタ構成が可能なこと、故障監視機能やSNMPによるシステム管理ツールとの連携が可能なことなどが特徴だ。
新たにリリースされたバージョンでは、対応ディストリビューションが拡充し、「SUSELinux」をサポートしたほか、Linuxカーネル2.6の最新ディストリビューションのうち「Red Hat Enterprise Linux 4.0」と「SUSE Linux Enterprise Server9」に対応した。今後は「Miracle Linux 4.0」にも対応する予定という。
また、監視エージェントの対応も拡大した。これまでOracleやSybase、DB2などの商用データベースをサポートしてきたが、新たにオープンソースの「PostgreSQL」や「MySQL」向けの監視エージェントが提供される。
Matrix HAの価格は、1CPU×2ノードの場合で54万円。9月30日までの間、特別価格で提供するキャンペーンを実施するという。
なおNTTコムウェアは新版の発表と同時に、Matrix HAのソースコード修正権を取得し、長期サポート体制を強化したことも明らかにしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.