クラスタソフト「Matrix HA」が対応ディストリビューションを拡大

NTTコムウェアは、Linuxベースのシステムでクラスタリング環境を実現するソフトウェア「Matrix HA」のカーネル2.6対応版を発表した。

» 2005年08月01日 22時00分 公開
[ITmedia]

 NTTコムウェアは8月1日、Linuxベースのシステムでクラスタリング環境を実現するソフトウェア「Matrix HA」のカーネル2.6対応版を発表した。

 Matrix HAは、NTTコムウェアと米PolyServeが共同で開発したクラスタソフトウェア。複数のコンピュータを組み合わせてシステムを構成することで、どれか1つのノードに障害が発生してもシステム全体のダウンを防ぎ、高可用性を実現する。「1+1」や「N+1」、あるいは「N+N」など、柔軟なクラスタ構成が可能なこと、故障監視機能やSNMPによるシステム管理ツールとの連携が可能なことなどが特徴だ。

 新たにリリースされたバージョンでは、対応ディストリビューションが拡充し、「SUSELinux」をサポートしたほか、Linuxカーネル2.6の最新ディストリビューションのうち「Red Hat Enterprise Linux 4.0」と「SUSE Linux Enterprise Server9」に対応した。今後は「Miracle Linux 4.0」にも対応する予定という。

 また、監視エージェントの対応も拡大した。これまでOracleやSybase、DB2などの商用データベースをサポートしてきたが、新たにオープンソースの「PostgreSQL」や「MySQL」向けの監視エージェントが提供される。

 Matrix HAの価格は、1CPU×2ノードの場合で54万円。9月30日までの間、特別価格で提供するキャンペーンを実施するという。

 なおNTTコムウェアは新版の発表と同時に、Matrix HAのソースコード修正権を取得し、長期サポート体制を強化したことも明らかにしている。

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