オラクル、Oracle 10gのマイナーバージョンアップ版を9月7日より出荷

日本オラクルは9月7日より、パフォーマンスやセキュリティを強化した「Oracle Database 10g Release 2」の出荷を順次開始する。

» 2005年09月01日 20時59分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは、パフォーマンスやセキュリティを強化したOracle DBのマイナーバージョンアップ版である「Oracle Database 10g Release 2」の出荷を、9月7日より順次開始する。

 Oracle Database 10g Release 2では、新しいソート技術を搭載することにより、問い合わせや索引作成といったソート関連処理のパフォーマンスを大幅に向上させた。またクラスタシステム「Oracle Real Applications Clusters」のロードバランシング機能も改善し、クラスタ間の利用パターンの変更に迅速に対応できるようにした。

 セキュリティ面では、新機能の「Transparent Data Encryption」により、アプリケーションに変更を加えることなく格納データやバックアップファイルに含まれるデータの暗号化を行えるようにした。あわせて、これまで平文で入っていることの多かったユーザー名/パスワードを、Wallet機能によって保護する仕組みとした。

 自己診断機能のパフォーマンス向上/機能強化など、運用管理面でも改善が図られるほか、データマイニングを行う「Oracle Data Mining」や多次元分析(OLAP)を行う「Oracle OLAP」といったビジネスインテリジェンス関連の機能も搭載された。

 さらに、XMLによる問い合わせ言語である「XML Query」が標準サポートされたほか、.NET環境下でのストアドプロシージャ開発に対応し、開発生産性も強化されている。

 プロセッサライセンスの価格は、Oracle Standard Edition Oneが1プロセッサ当たり65万5620円、Standard Editionが同196万8750円、Enterprise Editionが同525万円。まずLinux x86版が9月7日より出荷され、順にSolaris/HP-UX/AIX版(10月18日)、Windows(32ビット)版(11月1日)などが出荷されていく計画だ。

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