NetIQ、状況を踏まえたしきい値設定で真の障害のみを通知するツール

NetIQはシステムの状況をプロファイリングした上で自動的にしきい値を設定する機能を備えた「AppManager Performance Profiler 3.1.2」(AMPP)を発表した。

» 2005年09月09日 11時22分 公開
[ITmedia]

 NetIQは9月8日、システム運用管理製品「NetIQ AppManager Suite 6.0J」ファミリーに、システムの状況をプロファイリングした上で自動的にしきい値を設定する機能を備えた「AppManager Performance Profiler 3.1.2」(AMPP)を追加した。

 NetIQ AppManager Suiteは、サーバ本体のほか、その上で動作するさまざまなアプリケーションやサービス、VoIPの品質やネットワークの監視を行える統合管理ツール。パフォーマンスを監視し、サービスレベルが保たれているかどうかをチェックできる。

 新たに追加されたAMPPは、稼動状況監視の基準となるしきい値を自動的に設定することで、運用サイクルの改善を支援するツールだ。本当に異常な事態のみを通知し、障害解析を支援することで、IT運用コスト削減とサービスレベルの向上を実現するという。

 具体的には、OSやアプリケーションの稼動状況や使用するリソースに関する情報を継続的に収集、解析した上で、正常な動作範囲を示す「ベースライン」を作成する。このベースラインと実際の測定値を比較することで、状況が正常か異常かを判断する仕組みだ。一定のしきい値を超えれば機械的にアラートを発するのではなく、Webサーバへのアクセスパターンなどを踏まえ、実情に沿った形で真の異常を判断できる点が特徴だ。

 AMPPはまた、サーバの使用状況を把握し、サーバリソースの効率的な使用を支援するためのレポートを生成する機能も備えている。

 NetIQではAMPPにより、本当は異常ではないのに発せられるフォルスポジティブ的なアラートを削減し、本当に対処が必要な事象を警告できるとしている。現在起こっている異常だけでなく、2時間後までに発生が予測される問題を検出することもできるため、障害の回避にも役立つという。

 AppManager Performance Profiler 3.1.2の価格は、監視対象となるOSやアプリケーション単位で必要となるテンプレート単位で設定されており、3万2000円から192万円まで。9月13日より出荷を開始する。

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