OBCが「勘定奉行21」をリニューアル、セキュリティを強化

オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、中堅/中小企業向けの財務会計システムを「勘定奉行21 Ver.IIIシリーズ」としてリニューアルした。

» 2005年09月13日 23時25分 公開
[ITmedia]

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)は9月13日、中堅/中小企業向けの財務会計システムを「勘定奉行21 Ver.IIIシリーズ」としてリニューアルした。9月27日より順次販売を開始する。

 勘定奉行21は、同社が中堅/中小企業向けに提供しているERPアプリケーション群「奉行シリーズ」の中核となる製品。伝票の入出力や決算処理、財務状況の分析機能などを提供する。同シリーズではほかに、給与計算システムの「給与奉行21Ver.III」、販売管理システムの「商奉行21Ver.III」、仕入/在庫管理システムの「蔵奉行21Ver.III」といったラインアップが用意されている。

 リニューアル後の製品では、セキュリティ機能が強化された。一例として、シトリックス・システムズ・ジャパンの「Citrix Presentation Server 4.0」を組み合わせることで管理の簡素化と情報漏えい対策を図った「奉行 with Citrix Access」がラインアップに加わっている。また、個人情報保護法対応の一環として、操作履歴機能を搭載し、誰がいつどのデータにアクセスしてどういった操作を行ったかを確認、追跡できるようにした。

 合わせて、過去のカスタマイズ実績の中から要望の多い機能をパッケージ化し、新たなオプション製品を追加した。勘定奉行と連動するオプションとしては、海外との取引がある企業向けの「外貨入力オプション」、管理会計機能を加える「管理会計オプション」や支払伝票の自動作成を行う「支払管理オプション」などがある。

 さらに、より小規模な法人をターゲットに機能を絞った「勘定奉行21 Ver.III Jシステム」を追加した。

 OBCでは一連の機能強化やオプション/新ラインアップ追加により、比較的小規模な顧客から、多数の拠点を結ぶヘビーユーザーまで、幅広い企業のニーズに対応できるとしている。

 なおOBCは同日、NTTデータが提供する税務申告ソフト「達人シリーズ」との連動を強化することも発表している。勘定奉行シリーズと達人シリーズの間で財務会計データを連動させるコンポーネントを開発し、10月初旬よりNTTデータのWebサイトから無償で提供する。両社はこのコンポーネントにより、会計と税務を連動させ、ユーザーの利便性や効率性向上を支援できるとしている。

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