来たれSOA時代――UMLモデリング推進協議会とXMLコンソーシアムが協力

UMLモデリング推進協議会(UMTP)とXMLコンソーシアムは、BPMとSOAの実現に向けた研究、調査活動を共同で推進する。またXML技術者育成推進委員会とともにエンジニア育成に向けた認定制度を推進する。

» 2005年09月15日 19時16分 公開
[ITmedia]

 UMLモデリング推進協議会(UMTP)とXMLコンソーシアムは9月15日、BPM(Business Process Management)とSOA(Service Oriented Architecture)の実現に向けた研究/調査を共同で推進していくことで合意を結んだ。

 UMLモデリング推進協議会は、オブジェクトマネジメントグループ(OMG)が策定した標準規格であるUML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)を前提とした共通モデリング技術の策定、体系化や技術者の育成を目的とした業界団体。一方XMLコンソーシアムは、XMLの実用化推進を目的とした業界団体で、旅行商品取引の標準規格「TravelXML 1.2」をはじめとする標準化活動を推進してきた。

 BMPにしてもSOAにしても、ベンダー側の実装が進み、その有用性が盛んに訴えられる一方で、プロジェクト以上の現実のビジネスへの浸透度となると今ひとつの感が強い。モデリング技術を強みとするUMTPと、XMLやSOAといった実装技術を強みとするXMLコンソーシアムが協力し、互いの強みを持ち寄ることで、BPMとSOAを活用してITとビジネスを効果的に関連付け、企業の競争力向上を支援していくという。

 一つの例として、UMTPのBPMN(Business Process Modeling Notation)研究会とXMLコンソーシアムのSOA部会/ビジネスイノベーション研究部会が連携。互いの成果を関連付けたり、妥当性を相互に検証しながら共同研究を進めていく。ほかに、メンバーの人材交流を活発に行い、研究/検証活動の高度化、普及啓発活動の促進に取り組んでいくという。

 なおUMLモデリング推進協議会は同時に、XML技術者育成推進委員会とともに「UMLモデリング技能認定試験」「XML技術者認定制度(XMLマスター)」を推進することも発表した。UMLやXMLに関する技術力を持ち、SOAに基づくシステム構築を実践できるエンジニアの育成を目的に、共同セミナーの開催や試験作成ノウハウの共有といった活動を進めていくという。

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