高千穂交易、ギガビット対応のマルチホーミングアプライアンスを発売

高千穂交易は、マルチホーミングアプライアンス製品「iSurf Janusシリーズ」の最上位機種、「iSurf Janus-TX」の販売を開始した。

» 2005年09月21日 17時58分 公開
[ITmedia]

 高千穂交易は9月21日より、データ接続回線を多重化することによりフェイルオーバーや負荷分散を実現するマルチホーミング用アプライアンス製品「iSurf Janusシリーズ」の最上位機種、「iSurf Janus-TX」の販売を開始した。

 iSurf Janusシリーズは、同社が米Amplify.netから特許権や製造権などを取得して自社製品として販売している、マルチホーミング用のアプライアンス製品。複数のISPとの間で接続を行い、ネットワークを冗長化することで可用性を高めるとともに、通信トラフィックを分散して高速化を実現する。

 今回発表されたiSurf Janus-TXは、1ユニット当たり最大1000Mbpsのスループットに対応する最上位機種という位置付けだ。10/100/1000Base-T対応のLANポートとWANポートを4つずつ搭載し、ADSLやFTTHといったブロードバンド回線のほか、既存の専用線などを最大4回線まで統合できる。

 特徴は、コストパフォーマンスに優れ、既存ネットワーク機器の設定変更を最小限に抑えながら導入が可能なこと。また、ラウンドロビンやしきい値を用いた均等負荷分散など複数の負荷分散方式をサポートしていること、アウトバウンドだけでなく、公開サーバなどに対するインバウンドのトラフィックについても負荷分散を行えることも特徴だ。

 同社ではiSurf Janus-TXを、ミッドレンジ向けの「iSurfJanus-RX2」やエントリーモデルの「iSurf Janus-DX」の上位機種として、大企業の本社/センターシステムのほか、大規模マンションやストリーミングサービスを提供するホテルなど、幅広い市場向けに提供していく。価格は250万円で、10月3日より出荷が開始される。高千穂交易では今後3年間で、iSurf Janusシリーズ全体で3000台の販売を見込む。

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