「われわれはいち早くシリアルATAとSerial Attached SCSI(SAS)の両方に対応してきた」と米LSI Logicは語った。
ストレージ用半導体ベンダーのLSI Logicは、同社製のサーバやHDD(ハードディスクドライブ)向けのSerial Attached SCSI(SAS)製品の市場シェアが80%を超えたと発表した(同社調べ)。
LSIロジックによると、サーバ製品の主要ベンダーであるヒューレット・パッカード、デル、サン・マイクロシステムズ、富士通シーメンスがLSIのSAS製品を採用しているという。さらに、NECやLenovoなどもサーバ製品に採用する予定だと明らかにした。
LSIロジックのストレージスタンダードコンポーネンツグループ シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャのビル・ヴェルツ(Bill Wuertz)氏によると、同社の製品アーキテクチャはSASとシリアルATAのHDD双方に業界でいち早く対応したことが勝因だという。
さらに、SAS物理層はシリアルATAと互換性があるため、ユーザーが自社システムをSASとSATA双方で自由に組み合わせたり、HDDに移植したりすることなどの点も多くのユーザーにSAS導入を決定させた理由だろう。
ヴェルツ氏は、「LSIは新技術であるSASの開発と業界標準化の推進に注力してきたために、業界ナンバーワンのシェアを得ることができた。今後も新技術開発に力を入れていきたい」と語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.