IPコミュニケーションの世界を中堅/中小企業にも、シスコが新パッケージ

シスコシステムズは、中堅、中小企業向けにネットワーク機器とIPテレフォニーサーバ、管理ツールなどをパッケージ化した「シスコ ビジネスコミュニケーション ソリューション」を発表した。

» 2005年09月21日 20時29分 公開
[ITmedia]

 シスコシステムズは9月21日、中堅、中小企業向けにネットワーク機器とIPテレフォニーサーバ、管理ツールなどをパッケージ化して提供する「シスコ ビジネスコミュニケーション ソリューション」を発表した。

 シスコシステムズはこれまでも、セキュリティ機能やIPテレフォニー機能を搭載したサービス統合型ルータ「Cisco ISR(Integrated Services Router)」をはじめとする中堅/中小企業向け製品を投入してきた。

 今回発表されたソリューションは、コスト削減や運用効率の向上などを目指す企業向けに、同社の製品群と「SMARTNet」サポート、リースなどのファイナンスプログラムを組み合わせて提供するものだ。従業員20〜500人規模の中小企業向けと500〜3000人規模の中堅企業向けの2種類がある。

 中小企業向けソリューションでは、新たにリリースされたレイヤ2スイッチ「Cisco CatalystExpress500シリーズ」やCisco ISRをベースに、IPテレフォニー/簡易コールセンター機能を実現する「CiscoCallManagerExpress」「Cisco Unity Express」やネットワーク管理ツールの「Cisco Network Assistant 3.0」などから構成されている。

 また中堅企業向けソリューションは、主に音声/データを統合したIPコミュニケーション環境の実現を狙い、「Cisco CallManager 4.1」を中心に構成されている。ユニファイドメッセージングシステムの「Cisco Unity 4.0(5)」やモバイルデバイスを連携させる「Cisco Mobile Connect」、IP電話機の「Cisco IP Phone 7985G」などがラインアップされており、これにネットワーク管理ツールの「CiscoWorks IP Communications Operations Manager」や「Cisco Catalyst 2960 シリーズ」スイッチなどのオプションを組み合わせることが可能だ。

 シスコは今回のソリューションを通じて、これまで大企業を中心に導入が進んでいたIPコミュニケーションやセキュリティ対策などを、中堅/中小企業にも提供できるようになるとしている。今後も、Cisco CallManagerにおけるUnicodeのサポートをはじめ、日本市場の要求に対応した製品を投入していく計画だ。

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