NTT Comの企業向けデータ交換サービスに障害、関西地域で6万8000回線に影響

9月21日、NTTコミュニケーションズの中之島ビルの通信設備で故障が発生し、企業向けデータ通信サービスの一部が利用できなくなる事態となっている。

» 2005年09月22日 16時14分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは、9月21日17時3分に同社中之島ビルの通信設備で故障が発生し、企業向けデータ通信サービスの一部が利用できなくなる事態が生じたことを明らかにした。22日15時時点では、まだ原因は調査中といい、復旧のめども見えていないという。

 障害の影響をこうむったのは関西地域の1府3県。奈良県および和歌山県の全域で「INS-Pパケット通信サービス」約3万5000回線分が利用できなくなっているほか、大阪府および兵庫県の一部では「DDX-TPパケット通信サービス」約3万3000回線に影響が出ている。これらのサービスは、企業本社と店舗、営業所や工場などを結び、端末データの交換などに利用されている。

 NTT Comによると、故障が発生したのは、中之島ビルに置かれた中継システムの部分。パケット交換網における「ルータ」の役割を担っていた機器に障害が生じたという。スタンバイ機の用意も含め、どのようなバックアップ体制や冗長化対策がとられていたかについては、原因ともども「調査、確認中」(同社)という。

 なお2004年5月31日には、同社大手町ビルの電源設備の故障が原因となり、企業向けデータ通信サービスIP電話サービス、OCNなどに影響が及ぶネットワーク障害が発生していた。

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