So-netと文芸社、ブログ採用の文学賞開催

So-netは21日、ブログを用いて「10年をめぐる物語(ストーリー)」をテーマにした小説とエッセイの作品を対象とする「ゴールデン・ブログ ・アワード」を文芸社と共同開催を発表した。

» 2005年09月22日 20時37分 公開
[ITmedia]

 文芸社とSo-netは、ブログを用いて「10年をめぐる物語(ストーリー)」をテーマにした小説とエッセイの作品を対象とする「ゴールデン・ブログ ・アワード」を開催すると、9月21日に発表した。

 この賞は、ISPサービス開始から10周年を迎えるSo-netと、無名の書き手や新鋭作家による出版を積極的に手がけて創立10周年を迎えた文芸社が、キーワードである「10年」をテーマに小説とエッセイを「So-net blog」上で募集するもの。これにより、「ブログ」と「出版」との可能性を広げる目的もあり、大賞1作品、あるいは複数作品を集めて、文芸社より単行本として刊行される。

 募集対象は、プロやアマを問わず「So-net blog」ユーザー。未発表の自作小説及びエッセイで、文字数は1,000文字以上で上限はない。なお、So-net blogへの登録は無料。

 全応募作品の中から、「TOP30ブロガー賞」(ノベル部門、エッセイ部門、各15作品)として30作品を選出してノミネート、その中から「ゴールデン・ブログ大賞」の1作品が決定される。賞金は100万円。また、ノミネート作品は特設サイト上で公開され、「ブログでノベル部門賞」「ブログでエッセイ部門賞」が一般投票により1作品ずつ決定る。この賞金はそれぞれ10万円。TOP30ブロガー賞の賞金は1万円。

 募集期間は9月21日〜2006年1月31日。応募には、所定の応募フォームからゴールデン・ブログ・アワードへの応募を行う。So-net blogのアカウントを持っていない場合には新たに開設する必要がある。さらに「10年」をテーマにしたオリジナル作品を、特定の共通テーマ「GBA2005ノベル」または「GBA2005エッセイ」を指定して投稿。作品が完成した時点で「完成申告」を行うことで選考対象となる。完成申告は、10月下旬から受付が開始される。

 2006年2月1日〜2月下旬にかけて選考が行われ、サイト上でノミネートされた30作品が発表される。ノミネート作者には、事前に主催者からメールもしくは電話にて連絡されるとのこと。

 2006年3月1日〜 3月31日にかけてWeb上での一般投票が行われ、受賞作品の発表は、2006年4月1日に行われる予定。

 ブログサービスが出版社とタッグを組んだ、ブログ利用の文学賞というのは新しい形だ。このような形の文学賞などが今後、定着していくのか、注目していきたい。

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