「SAPをやめてOracle EBSへ」、オラクルが移行支援プログラムを

日本オラクルは、SAPのERPパッケージ「SAP R/3」から同社の「Oracle E-Business Suite」への移行を支援する「Oracle Fusion for SAP」プログラムを開始した。

» 2005年09月26日 20時07分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは9月26日より、SAPのERPパッケージ「SAP R/3」から同社の「Oracle E-Business Suite」への移行を支援する「Oracle Fusion for SAP」(OFF SAP)プログラムの提供を開始した。

 OFF SAPプログラムでは、SAP R/3からOracle E-Business Suiteへと移行する顧客に、特別にライセンス価格を割り引いて提供する。また、同社独自の融資プラン「Oracle Financing」において、特別プランを提供する。このプランではアプリケーション・ライセンスとサポート費用を対象に6カ月間の支払猶予および無利子期間を設け、その後、四半期ごとの6回分割払いとする。

 金銭面での支援に加え、移行作業を支援するプログラムとして無償のワークショップも提供する。このワークショップでは、日本オラクルのコンサルタントがSAP R/3からOracle E-Business Suiteへの移行計画を個別に査定する。

 日本オラクルによれば、Oracle E-Business Suiteは国内でも550社を越える実績を持つという。文字通り「SAP製品をやめる」ことを意味する「OFF SAP」プログラムを通じて、顧客のOracle E-Business Suiteへの移行をさらに推進していく方針だ。同プログラムの詳細は専用Webサイトに紹介されている。

 なお若干古いデータになるが、矢野経済研究所の調査によると2003年の国内ERP市場におけるライセンス売上高シェアはSAPが25.6%で首位、Oracleは11.4%で二位となっていた。OFF SAPプログラムのターゲットとなるSAP側も、Oracleからの顧客奪取を狙ったプログラムを展開している。

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