宇宙船デザイナーも登場、多彩なゲストが技術革新を語るBEA World 2005 Santa Clara Report(2/2 ページ)

» 2005年09月28日 18時35分 公開
[渡邉利和,ITmedia]
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SpaceShipOne 左上は母機となるWhite-Knightの腹下に吊り下げられた状態で飛行している様子。空中から発進して高度100キロメートル以上に到達し、滑空して帰還する

 X PRIZEは、民間による宇宙船開発を促進するために開始されたコンテスト。賞金獲得の条件は、高度100キロメートル以上まで達する有人弾道飛行を3人搭乗して行い、かつ初回の成功から2週間以内に2回目の飛行にも成功するというもの。同氏の開発したSpaceShipOneは見事にこの条件をクリアした。

 講演の冒頭には、SpaceShipOneプロジェクトのスポンサーとなったVirginグループの総帥として知られるリチャード・ブランソン氏がビデオメッセージを寄せ、Virginグループで展開する携帯電話事業、Virgin MobileのシステムにBEA製品が使われていることも紹介した。

 なお、SpaceShipOneのスポンサーとして、Microsoftの共同創立者として知られるポール・アレン氏もビデオに登場していた。

 ルータン氏は、宇宙船開発の分野では実質的な革新は1960年代以降止まってしまっているという現状を紹介し、リスクを恐れずに新たな革新に挑戦することで子どもたちに夢を与える必要があるとした。

 「ソフトウェアの新バージョンで驚いているようでは全然駄目だ」とルータン氏はジョークを飛ばして会場を沸かせた。

 いずれの講演も、継続的な技術革新によってより良い未来が開けるという基調が一致しており、BEAのアルフレッド・チュアングCEOのオープニング基調講演と同様、テクノロジーの発展を楽観視する技術者好みのメッセージとなっていた。

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