ニュース
2005/09/28 23:06 更新


アドビが開発者サポートを強化、LiveCycle製品の浸透図る

アドビシステムズは、ビジネスプロセス管理製品「Adobe LiveCycle Workflow」をはじめとするLiveCycle製品を利用する技術者向けに、サポートプログラムを立ち上げる計画だ。

 アドビシステムズは業務ワークフローを構築するビジネスプロセス管理製品「Adobe LiveCycle Workflow」など、LiveCycle製品を利用する技術者向けのサポートプログラム「Adobe エンタープライズ・デベロッパー・プログラム」を2006年中に国内で立ち上げる。開発者を支援することで、日本の業務に即したコンポーネントの開発を促すのが狙い。次世代製品へのニーズを開発者から吸い上げる目的もある。

ワトソン氏

米アドビシステムズのエンタープライズ・デベロッパー・リレーションズ グループマネジャー ベン・ワトソン氏

 Adobe LiveCycle Workflowはアドビ製品やERPやCRM、ドキュメント管理システム、データベースなど複数のシステムを組み合わせて業務のワークフローを構築できるツール。業務アプリケーションをサービス単位で分割したJ2EEベースのコンポーネント「QPAC」(Quick Process Action Components)を、ワークフローのデザインツール「LiveCycle Workflow Designer」上で組み合わせる。QPACには、「10万円以上の決済は上長の承認が必要」などのビジネスルールを埋め込むことが可能。処理する業務の内容によってフローを分けることができる。

 ビジネスプロセスに基づいてワークフローを構築するツールは他社でもあるが、Adobe LiveCycle Workflowの特徴は人の処理をコンポーネント化してワークフローに組み込めるようにしたこと。

 米アドビシステムズのエンタープライズ・デベロッパー・リレーションズ シニアグループマネジャー ベン・ワトソン(Ben Watson)氏は「調査によると大手企業のビジネスプロセスの85%には何らかの手作業が含まれている」と説明し、人の手作業を考慮したワークフローでないとプロセスの自動化にはつながらないとの考えを示した。ビジネスプロセスの中でボトルネックを見つけるBAM(ビジネス・アクティビティ・モニタリング)の機能も提供する。

Adobe LiveCycle Workflow Designer

Adobe LiveCycle Workflow Designerの利用画面。QPACを組み合わせてワークフローを構築する

 アドビがAdobe エンタープライズ・デベロッパー・プログラムの国内版で主に支援するのはQPACの開発。Adobe LiveCycle Workflowはアドビ製品などから抽出したQPACを一部実装しているが、ほかの業務アプリケーションに対応したQPACは新たに開発する必要がある。アドビはQPACを開発するためのEclipseプラグインなどの開発キットも提供し、QPACの開発を促す。

 デベロッパー・プログラムは有償の見通し。米国では年間1495ドルで、すべてのAdobe LiveCycle製品、開発キットが利用でき、無制限のサポートが受けられる。アドビのエンジニアとの定期ミーティングにも参加可能で、製品への要望を伝えることができるという。

[垣内郁栄,@IT]

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.




キャリアアップ



エンタープライズ・ピックアップ

news004.jpg 世界で勝つ 強い日本企業のつくり方:利用契約の検討――グローバルクラウドで失敗しないために(前編)
2010年以降、クラウドサービスの利用がさらに加速する。サービスを利用する企業はプロバイダーのデータセンターに預けた自社情報を保護するために、法的な要素を理解しておかなければならない。企業が注意を払うべき法的な検討事項を整理する。

news001.jpg IT投資の新方程式:「Twitter使ってます」――現役MS社員が“社員力”を語る(前編)
マイクロソフトが掲げるプロモーションメッセージ「社員にチカラを。ITで企業力を。(以下、BIEB)」からは、ITで社員の生産性を向上することが業績の拡大につながる、といったニュアンスを感じる。そこで気になるのが「じゃあ、マイクロソフトの社員自身はどうなのよ?」ということ。3人の現役MS社員により実態が明らかになる……?

news010.jpg 産業構造を変えるか:「住宅クラウド」の衝撃
住宅都市工学研究所が進める「住宅クラウド」は、クラウドが企業のIT領域にとどまらず、ビジネスのやり方自体を変える可能性を示している。

news010.jpg オルタナティブな生き方 栗原進さん:ネットでリアルを楽しくしたい
SE出身の企業広報マンでありながら、趣味は落語で憧れの人はインディ・ジョーンズとアナログ全開の栗原さんに、ブログを書く理由やネットからはじまるコミュニケーションについて伺った。

news001.jpg 最強最速アルゴリズマー養成講座:トップクラスだけが知る「このアルゴリズムがすごい」――「探索」基礎最速マスター
プログラミングにおける重要な概念である「探索」を最速でマスターするために、今回は少し応用となる探索手法などを紹介しながら、その実践力を育成します。問題をグラフとして表現し、効率よく探索する方法をぜひ日常に生かしてみましょう。