コグノスはビジネスインテリジェンスへの取り組みや導入企業の事例を紹介するセミナー「Cognos Performance 2005」を都内のホテルで開催した。
コグノスは10月18日、同社のビジネスインテリジェンス(BI)への取り組みや導入企業の事例を紹介するセミナー「Cognos Performance 2005」を都内のホテルで開催した。キーノートでは、米Cognosのロバート・アッシュCEOが、BI専業ベンダーとして同社が自信を持ってリリースしたCognos 8 Business Intelligenceを武器に、市場をリードしていく考えを示した。
アッシュ氏は、米国において、SOX法(サーベンス&オクスリー法)をはじめとした法規制により、企業の透明性が求められていること、また、説明責任がより厳しく問われていることを指摘し、日本版SOX法の施行が議論されている日本の企業にも影響を及ぼすと述べた。
「コンプライアンスを満たすためにはデータを活用するしかない」(アッシュCEO)
一方で、アッシュ氏は「企業にとって最適な意志決定を下すことがパフォーマンス(業績)向上につながる」とも指摘し、ユーザー企業に業績アップを目指したビジネスインテリジェンス導入を勧める。
「企業のエグゼクティブは、業績を把握して目標を達成したい、目標を達成できていない事業部はどこか、今後どうしていくべきか、といったことを常に頭に置いている。このような問い合わせに対して、迅速かつ的確に回答することがパフォーマンスマネジメントに求められる。コグノスは大量データを処理できるBIアプリケーションを提供しており、パフォーマンスマネジメントを実践するユーザーを強力にサポートできる」(同氏)
そして、こうしたさまざまな要求に応えるための具体的な機能として、KPIを基準に戦略と実際の取り組みがマッチしているかを判断できるスコアカードやダッシュボードが挙げられた。また、日々蓄積するデータを基盤にしながら、月次より週次といったように、より短いサイクルでプランニングを立てることも重要という。
同氏は、ビジネスインテリジェンス市場が、戦術から戦略へ、少数のユーザーから多数のユーザーへ、部門間から企業全体へ、さらに、グローバル企業全体を包括する基盤となるプラットフォームへと変革しているとし、「とてもエクサイティングな状況」と述べている。
さらに、同氏は、BI市場でのトレンドとして、「ユーザー企業の多くが現在、情報システムの標準化に取り組んでいる」というガートナーのコメントを引用し、情報システムで稼働するツールを削減したいという要望が強いことも指摘した。
そこで、同社は、1つのプラットフォームでビジネスインテリジェンスのすべての機能を提供できるCognos 8をアピールした。Cognos 8の特徴として、単一インフラ上に実装されるシンプルさ、また、あらゆるデータソースからデータを抽出し、分析できる機能性の高さ、さらに、既に実証済みのテクノロジーをベースにしていることも挙げられている。そのほか、ピュアWebであること、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に対応していることなども加えられた。
アッシュCEOは、ビジネスインテリジェンスの成功のための戦略として次のような項目を挙げた。
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