「デュアルコアXeonは2006年にAMDをしのぐ」とデル氏

Dellのマイケル・デル会長は、AMDプロセッサ導入検討に関する質問に対し「65ナノメートルでは明らかにIntelの方が上」と語った。(IDG)

» 2005年10月21日 08時16分 公開
[IDG Japan]
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 米Dellのマイケル・デル会長は10月20日、GartnerのSymposium and ITXpoで講演し、Intelのデュアルコアプロセッサの性能が2006年中にAMDを上回ることを確信していると語った。

 Gartnerのアナリスト、ジョン・エンク氏とジェニファー・ベック氏はセッションの中でDellにさまざまな質問を行い、Dellがどうやって急成長を継続できるのかに関する質問を繰り返した。エンク氏はDellに対し、同社がAMDのプロセッサ利用を検討するのかどうかという、過去2年で何度も耳にした質問を投げ掛けた。

 Dellは以前から、Intelとの排他的な関係のおかげで製品開発経費を最小限に抑えられると説明しているが、DellはIntelに忠誠を保ち続けることでプロセッサ購入に関してかなりの割引を受けていると考えるアナリストも多い。

 しかしアナリストや、両社のプロセッサを搭載したサーバを販売しているHewlett-Packard(HP)などの各社は、AMDの性能は数年にわたってIntelをしのいできたとの見方だ。これに対してデル氏は、Intelが65ナノメートル製造技術を使ったプロセッサを導入すれば状況は変わるだろうと語った。

 「65ナノメートルでは性能と電力管理で明らかにIntelの方が上だ。もしAMDが来年の春から秋までに絶大な競争力を持つようになると考えていれば、当社は現時点でAMD製品を導入していただろう」とデル氏。Intelには90ナノメートルプロセス世代でそのような性能上の優位性がなかったにもかかわらず、なぜDellはこれまでAMDの製品を導入しなかったのか、という疑問を、エンク氏が投げ返すことはなかった。

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