SAPとマイクロソフトがTCOの削減とROIの最大化をもたらす今週は日本のSOA Week ?(1/2 ページ)

今週はSAP、オラクル、BEA、IBMの4ベンダーが、そろってSOAによるしすてむ構築をテーマにしたカンファレンスを開催した。各社の様子をリポートする。

» 2005年10月26日 20時44分 公開
[井津元由比古,ITmedia]

 10月26日、ホテル日航東京でSAPの最新テクノロジーが紹介されるテクノロジーカンファレンス「SAP TechEd '05」が開幕。初日の基調講演に登場したロバート・エンスリン氏は、ESA(エンタープライズサービスアーキテクチャ)の価値を会場に訴えかけた。また、マイクロソフト日本法人社長のダレン・ヒューストン氏も登壇。両社の蜜月ぶりを示した。同イベントは、明日27日まで開催される。

SAPジャパンのロバート・エンスリン社長

 「企業が望むビジネスモデルの革新をサポートできるITが必要だ」

 SAP TechEd '05の基調講演。SAPジャパン社長のロバート・エンスリン氏は、一貫してこのように主張した。

 ほんの数年前まで、ERPの導入と同時にBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)を実施するメリットが喧伝されてきた。しかし今では、ビジネスニーズの変化に対して、いかに柔軟に対応できるかが問われるようになっている。テクノロジーの進化が、それを可能にした。SAPの場合、テクノロジープラットフォームであるNetWeaverの発表とともに、メッセージを柔軟性へと変化させた。

 エンスリン氏は、NetWeaverおよびSAPの提唱する業務の視点からのサービス指向アーキテクチャであるESA(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ)の価値を、4つの側面から描き出す。1.ビジネスプロセスを柔軟に設計したり組み替えたりできること、2.Webサービスに代表されるオープン・スタンダードに準拠すること、3.ロール・ベース・ポータル(個人の役割に合わせて提供されるポータル)機能を持つこと、4.既存のIT資産をそのまま新アーキテクチャ上でも活用できること、の4つだ。

 これらの価値により、企業はTCOを下げながら、ビジネスの変化に対応できる柔軟なシステムを構築し、それを改善し続けていけると会場に訴えかけた同氏は、マイクロソフト日本法人社長のダレン・ヒューストン氏を壇上に招いた。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ