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特集:データ経営でビジネスを制す

事例で考える経営管理のPDCA (1/3)

CPMとして知られるコーポレート・パフォーマンス・マネジメントについて、経営コンサルタントとしての視点からその今日的な意味を解説する。
2005年10月31日 13時05分 更新

豊國 成康(ペリングポイント マネージングディレクター)

 本稿では、CPMとして知られるコーポレート・パフォーマンス・マネジメント(Corporate Performance Management:企業業績管理)について、経営コンサルタントとしての視点からその今日的な意味を解説している。最終回である今回は、CPMの基本となる経営管理のPDCAについて、ITの実装例を含めて考えてみたい。

企業経営における業績管理サイクル

 経営理念あるいはビジョンを掲げ、そこに向かって日々努力する。目標に対して、具体的にどのように進捗しているかということが「業績」であり、それを把握し、適切に処置していくことが業績管理、すなわちパフォーマンスマネジメントである。欧米の企業ならミッションステートメントとしてオフィスの玄関に掲げたりするかもしれない。

 パフォーマンスマネジメントでは、経営理念を具体的な経営戦略という形で表し、数値目標を伴った予算計画に反映させて事業を遂行する。戦略は、行動計画であったり施策であったり、あるいは、対顧客行動や物流工程改革だったりする場合もある。

 同様に、パフォーマンスマネジメントでは、結果を示すデータを集計し、予算と対比した評価も行う。評価の結果、進捗が遅ければ加速を促し、方向性が間違っていれば修正するように意思決定を行う。状況によっては、将来の動向を艱難して予想を修正することもある。それが一連の業績管理の流れであり、ここでいうPDCAサイクルに当たる。この中で出てくる「結果」という場合のデータが示すものは、通常では売上高や営業利益といった財務的数字がほとんど。決算が締まってから幾日かの集計日数を経て利用可能になる。

 要するに、行動を数値目標あるいは結果に結び付けて解釈できなければ戦略進捗を把握できないわけで、パフォーマンスをマネージしていることにはならない。計画あるいは結果としての数値に意味を与え、戦略のどの部分をどのように表している数字なのかを一望できることが、業績管理の望むべき姿なのである。

 つまり、業績管理は、経営戦略を出発点に経営ストーリーを図式化し、予算、決算がそのストーリーのどこにあるのかが分かるようにして初めて機能する。そこでは、財務とは関連のない業務に密接した数字も利用する必要がある。業績管理体系とは単にKPIの羅列ではない。

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[豊國成康,ITmedia]

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