受発注情報サイトで企業間取引を拡大させよう売ってなんぼ! 中小企業の顧客獲得作戦(1/2 ページ)

ネット上の企業間取引の道具として「受発注情報サイト」がある。販路開拓だけでなく、仕入先、パートナー企業、取り扱い商品の発掘にも威力を発揮する。受発注情報サイトを上手に活用して、ビジネス拡大につなげよう。

» 2005年11月15日 08時02分 公開
[木村玲美,ITmedia]

 前回は企業と消費者が取引を行うB2C(Business to Consumer)の「ショッピングモール」について整理しました。今回は、企業間取引のB2B(Business to Business)について見ていきましょう。

 B2Bの道具としては「受発注情報サイト」という呼ばれるサイトがあります。受発注情報サイトは、売り手企業と買い手企業を結び付けるインターネット上の企業お見合いの場のようなものです。マッチングサイトという言い方をされることもあります。例えば、製造業向けでは「NCnetwork」が有名です。

 受発注情報サイト以外には、文房具/事務機器販売の「アスクル」のように、特定の企業がインターネット上に店舗を構え、売買まで成立する仕組みを持つサイトもありますが、基本的に受発注情報サイトは、商談/決済には関与しません。ビジネスの「場」を提供することがそのサービスなのです。

受発注情報サイトに登録して販路開拓!

 雑貨の受発注情報サイトとして「ザッカネット」というサイトがありますが、今回はこのサービスを例にして、受発注情報サイトというものはどういうものか見ていきましょう。

ザッカネット 「ザッカネット」

 まずザッカネットのサービス利用料金ですが、売り手企業の正会員は月額6000円(サービスを限定した無料会員もあり)、買い手企業は無料で登録できます。現在では、約4000社が登録し、雑貨に関するネット上の企業間取引市場を形成しています。

 ザッカネットを活用した販路開拓には大きく2つの方法があります。

  1. 売り手企業の会社や商品の情報を登録掲載しPRする
  2. 買い手企業のニーズ情報に対して提案を行う

 ザッカネットの仕組みは簡単です。買い手企業が自分の欲しい商品があると、登録されている売り手企業の情報を検索するか、欲しい商品をニーズ情報としてザッカネットに登録します。このニーズ情報は売り手企業へ電子メールで送信され、「われこそは」と思う売り手企業が買い手企業へ商品の提案をメールを介して行います。ここでうまくいけば商談成立という仕組みです。先にも述べたように、受発注情報サイトであるザッカネットは商談/決済には関与しません。

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