あらかじめ用意しなくてもその場でバックアップ、ネットジャパンが技術者向けツール

ネットジャパンは、対象システムに専用プログラムなどをインストールすることなく、その場でバックアップを行える「ShadowProtect IT Edition」を発表した。

» 2005年11月18日 21時56分 公開
[ITmedia]

 ネットジャパンは11月18日、対象システムに専用プログラムやドライバをインストールすることなく、その場でバックアップを行えるようにする「ShadowProtect IT Edition」を発表した。

 ShadowProtect IT Editionでは、Windows Server 2003がサポートしているVSS(Volume Shadow Copy Service)のフレームワークを活用することにより、ソフトウェアのインストールを行うことなくオンラインでのバックアップを実現する。作業時は製品CDを用いてWindows PE(Windows Preinstall Environment)ベースの復元環境を立ち上げ、ここでデータのバックアップ/復元を行う仕組みだ。このため、バックアップシステムを構築し、定期的にデータを保存しておく必要はない。

 VSS対応により、Microsoft SQL ServerやExchange Serverといったアプリケーションに対してより整合性の高いバックアップが可能なほか、複数ボリュームの同時スナップショット化、VMware/Virtual Serverで作成した仮想環境のゲストOSのバックアップなど、さまざまな機能を備えている。また、取得したイメージファイルを仮想的なドライブとしてマウントし、イメージに変更を加えたり、復元が必要なファイルのみを抜き出して個別に復元するなど、柔軟な運用が可能な点も特徴だ。

 バックアップ可能なファイル形式はVSS対応のFAT16/FAT16X、FAT32/FAT32X、NTFS。コールドイメージングだけならばLinux Ext2/Ext3、Swapでも利用できる。また対応OSはWindows 2000/XPのほかWindows Server 2003で、64ビット版Windows Server 2003もサポート。次期OSのWindows Vistaも限定サポートするという。

 ShadowProtect IT Editionはシステムエンジニアや技術者による利用を想定しており、ライセンス価格は1使用者当たり年額50万円。12月8日から出荷を開始する。また2006年1月以降、企業向けの「ShadowProtect Server Edition」「ShadowProtect Desktop Edition」や個人向け「ShadowProtect Personal Edition」といったファミリ製品もリリースしていく計画だ。

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