IP電話のメリットはコスト削減だけじゃない、中小企業の活用法(2/2 ページ)

» 2005年11月24日 18時52分 公開
[堀哲也,ITmedia]
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 050番号では発信側のコスト削減でなく、着信側の通話料も安くなるという。この点を生かしている中小企業の事例も出てきた。「ある地方の中小企業では、ホームページを立ち上げ、情報発信を行っているが、Webによる商品の受発注システムは高価で導入できなかった。しかし、ホームページで050番号を記載して、顧客の通話負担を減らながら全国にアピールできている」という。

 JR東日本やキヤノンといった大企業のコールセンターでは、050番号にすることで顧客サービスの一環として利用しているケースもある。プロバイダーごとに番号を用意しているというところもあるほどだ。

中小企業は、より安価にIP電話を導入する

 NTT Comの「OCNドットフォン オフィス」では、中小企業でもこのようなメリットを活用できるよう、OCN光「Bフレッツ」やOCN ADSL「フレッツ」など廉価なコンシューマー向きのアクセス回線を利用したオフィス向けIP電話サービスを提供している。32回線分のVoIP通信を提供し、通話料は3分8.4円、OCNドットフォン オフィス間加入者間、提携プロバイダー間での通話は無料となっている。提供されるターミナルアダプタと接続すれば、既存の電話機やPBXを使ったままの導入も可能だという。

 また、1対1の通話だけでなく複数人が会話に参加できる「電話会議サービス」も標準で提供している。ここでもIP電話のメリットを生かせるため、通常の電話会議サービスで掛かる基本料やアクセスポイントまでの通話料は無料となる。つまり、出張コストを削減しつつ電話会議のコストも削減できるわけだ。「ある外食チェーンでは店長会議の回数を大幅削減できた」という。

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