オープンデータという概念が今後注目を集めるのは間違いない。ここではeBayが運営しているオープンソース開発コミュニティーを紹介する。
オープンデータという概念が今後注目を集めるのは間違いない。消費者主導型の市場形成が進むにつれてさらに促進されるだろう。企業はデータをオープン化し、そのデータを操作する仕組みを用意し、後はコミュニティー形成を促進すれば、市場が形成されていく。
Google、Amazonなど名だたる企業がその試みを始めている。APIを公開し、ユーザーがツールを開発している。そうして開発されたツールを介してトラフィックが増大し、サイトの存在価値を高めていく。
ここで紹介するのはeBay Community Codebase、eBayが運営しているオープンソース開発コミュニティーだ。
ここで開発されているものはeBayやその傘下のPayPalをさらに使いやすく、または付加価値を与えるソフトウェアだ。例えばeBayの操作をAjaxで行うajaxcategories、eBay Webサービスのサンプルスクリプト、さらにEclipseやFirefoxの機能拡張もある。どれもオープンソース・ライセンスの下で公開されている。
ユーザーは決まったインタフェースよりも、自分好みのインタフェースを好む。それはサイト運営側の思いとは異なるかもしれない。だが、オープンデータ化、オープンソース化することで両者の思いは共通化できる。
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