FNETSと日本オラクル、無線LAN位置情報管理システムで協業

富士通ネットワークソリューションズと日本オラクルが無線LAN位置情報管理システムの分野で協業する。屋内やGPSの電波が届かない密閉空間でも、位置情報を活用した大規模な業務アプリケーションが効率的に構築できるという。

» 2005年12月08日 12時15分 公開
[ITmedia]

 富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)と日本オラクルは12月8日、無線LAN位置情報管理システムの分野で協業することを明らかにした。

 FNETSが提供する「P-Getter WE(Wireless LAN Edition)」は、無線LANの通信インフラを活用し、人や物などの詳細位置情報や移動履歴を管理するシステム。屋内やGPSの電波が届かない密閉空間で、高精度な位置検知を基に位置データを図面上に表示できる。

 両社は、FNETSのP-Getter WEと、日本オラクルが提供するデータベース、ミドルウェア製品群、および位置情報管理フレームワーク「RTLS(Real Time Locating System)フレームワーク」を組み合わせ、共同で業務アプリケーションの提案活動を行っていく。対象となる応用分野としては、作業員数の多い工場の生産工程管理、多くのコンテナが出入りする倉庫や港湾、広大なエリアに置かれた自動車の販売店や駐車場、多くの人が利用するショッピングセンタやテーマパーク、駅、空港、病院といった公共施設などが想定されている。

 FNETSと日本オラクルは、こうしたシステムの拡販を目的としたプロジェクトチームの結成と共同プロモーション活動の展開も予定している。

 FNETSには、GPSやPHSを活用する屋外向けの「P-Getter」も提供しており、こちらについても協業を検討しているという。

 なお、富士通と日本オラクルでは、「FUJITSU+Oracleで実現する位置情報ユビキタスセミナー」を1月17日に予定している。

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