HPのハードCEO、2006年の成長目標を語る

HP社長兼CEOのハード氏がニューヨークで証券アナリスト向けの説明会に出席し、2006年の目標として事業の成長と効率向上を目指すと語った。(IDG)

» 2005年12月14日 08時16分 公開
[IDG Japan]
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 米Hewlett-Packard(HP)は2006年に向けた重点目標として、事業の成長およびハード、ソフト、サービスの全事業における効率向上を目指す。HPは革新的技術開発には強いが、社内の複雑な管理構造が原因で営業努力が足を取られていると、同社トップが語った。

 HP社長兼CEOのマーク・ハード氏は12月13日、米ニューヨークで証券アナリスト向けの説明会に出席した。この模様はWebでも中継された。

 社内の管理構造が複雑で意思決定に時間がかかるため、HPの営業担当者は顧客対応で出遅れることがあるとハード氏。「営業部隊の奥深くまで責任と信頼を浸透させる。営業担当者の肩から複雑性を一切取り除き、営業にかける時間を増やせるようにする」

 HPは再編に伴い、ITインフラ関連の大掛かりな統合を幾つか実施してコスト引き下げを目指す。データセンターの数を減らすとともに、複数あるデータマートを1つの全社的なデータウェアハウスに集約。IT拠点は現在53カ国に100カ所以上が分散しているが、ハード氏はこれを削減して約25の中核施設を残すことを目標としている。HPが取り組んでいるプロジェクトの数を、1240件から約半分の500件に減らしたい意向だとも話した。

 2006年度の通期業績は、売上高が895億〜910億ドルを見込んでいる。

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