選定基準として最も多かった回答は、「サービス・サポート対応力」で45.2%となっている。これは、全体の半分に及ぶ数字だ。その後、「現在・過去の付き合い」36.5%、「導入に掛かる費用」29.6%と続いている。
サーバとERPという違いはあるものの、双方とも企業のITシステムの土台であることには変わりはない。多くの中堅・中小企業のユーザーは、ベンダーのサービス・サポート対応力を基準としていることが分かる。確かに、中小企業には、トラブルが起きたときに対応できる専門のIT技術者がいない。何かトラブルがあれば、ベンダーのサポートに頼らざるを得ない。
問題発生後、数日経過してからサポート部隊が対応するようなベンダーであっては、ユーザーは困ってしまう。そのようなサポートは付いていないのと同じといえる。中小企業のユーザーは、システムにトラブルが発生したときに、すぐに、しかもきちんと対応できるベンダーを選定する必要がある。
また、日ごろから付き合いのある販売店も支持を集めている。これまで付き合いのある販売店ならば、自社の環境をよく理解した上で新システムを提案してくれるという信頼感が理由だ。ユーザーも積極的に販売店の営業マンやSEとコミュニケーションを取って、自社にとってどのようなシステムを導入したらいいのか尋ねてみるといいだろう。
サーバを導入する上でのベンダー選定方法を解説したところで、続いてサーバを導入・検討する場合の決定者やそのプロセスを見てみたい(図3)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.