Visto、特許侵害でMicrosoftを提訴

Windows Mobileに特許技術を流用されたとして、携帯メールサービスを手掛ける米VistoがMicrosoftを提訴した。Vistoの技術はボーダフォンなど各国の大手キャリアに利用されている。

» 2005年12月16日 08時17分 公開
[ITmedia]

 プッシュ式携帯メールサービスを手掛ける米Vistoは12月15日、MicrosoftがWindows Mobile 5.0でVistoの特許を侵害したとして、米テキサス州東部地区連邦地裁に訴訟を起こしたと発表した。

 Vistoは電子メールなどのデータを携帯電話でセキュアに受信できるシステムを開発。特許25件を保有し、さらに57件を出願中だという。同社のモバイルサービスは携帯電話キャリアを通じて各国で企業とコンシューマー向けに提供されており、ボーダフォン、Cingular、Sprint-Nextelなどの大手が利用している。

 訴訟では、携帯からのデータアクセス技術に関するVistoの特許3件をMicrosoftが侵害したと主張。MicrosoftがExchangeサーバとWindows Mobile 5.0のバンドルを決めたことで一層懸念が強まったとして、Microsoftに対する損害賠償命令と、この技術の利用を恒久的に禁止する命令を言い渡すよう求めている。

 Vistoのブライアン・ボゴシアンCEOは「Microsoftは歴史的に他社の技術を手に入れてそれに自社の名を冠し、市場に新規参入してきた歴史がある。携帯からの電子メール/データアクセス市場への参入に当たっては、単純にVistoの特許技術を流用しようと決めた」と非難している。

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