日産自動車、CADシステムとしてUGSの「NX」を採用

UGSは、日産自動車が新たなグローバルCADシステムとして、同社のCAD製品を採用したことを明らかにした。

» 2005年12月16日 16時38分 公開
[ITmedia]

 製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアを提供するUGSは12月15日、日産自動車が新たなグローバルCADシステムとして、同社のCAD製品を採用したことを明らかにした。日産と、日産の関連企業は今後、UGSのCADシステムを活用して次世代の自動車設計、製造を行うことになる。UGSにとって今回の案件は、2005年最大規模になる見込みとしている。

 日産は、UGSのCADソフトウェアである「NX」を活用してデジタル設計をグローバルに推進するとともに、コラボレーティブな製品開発管理(cPDM)ソフトウェアであるTeamcenterを利用することで、世界中のすべての日産車の製品データをデジタル管理し、デジタルプロトタイピングを実現する。これらのソフトウェアは、研究開発向けに日産が自社内で利用する共通インフラに完全に統合される形になる。

 日産は、4月に開始した新三カ年事業計画「日産バリューアップ」に適した標準PLMパートナーを判断する目的で、数カ年にわたり、複数のCADシステムを評価。グローバルな自動車業界の中でトップレベルの営業利益率の維持、2008年度にグローバル販売台数420万台の実現、同計画期間中平均で投下資本利益率20%の確保などを見据えた上で、UGSの製品を選定したという。

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