Google、IMのマルチメディア標準を支持

オープンIMプロトコルのマルチメディア拡張セット「Jingle」にGoogleが貢献している。JingleがGoogle Talkのプロトコルと似ていることから技術が融合されることになった。(IDG)

» 2005年12月17日 08時34分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Googleがオープンなインスタントメッセージング(IM)プロトコルの拡張を支援、これを基盤としたIMアプリケーション間のマルチメディアコミュニケーション標準化を目指している。

 Googleが貢献しているオープン仕様「Extensible Messaging and Presence Protocol」(XMPP)のマルチメディア拡張は、XMPPベースのIMアプリケーションで音声とビデオを使ったセッションを実現するもの。

 この取り組みは非営利組織のJabber Software Foundation(JSF)が統括しており、12月15日、このマルチメディア拡張セット「Jingle」に関する最初の文書が公開された。

 JSFはJingle拡張セットの定義に着手した時点で、これがGoogle Talkで使われているプロトコルに似ていることに気づき、この技術を融合させることを両者が決めた。

 XMPPへのGoogleの関与は、8月にGoogle Talkを導入した際に打ち出した方向性に沿ったものだ。Google TalkはXMPPを基盤としている。これに対して競合するAmerica Online(AOL)、Microsoft、Yahoo!のIMはすべてプロプライエタリな技術を使っている。

 自社のIMアプリケーションにオープンプラットフォームを採用することで、Googleは互換性を支持する立場を強く打ち出した。互換性問題はAOLのAIM、MicrosoftのMSN Messenger、Yahoo! Messengerのユーザーにとって利便性を損なう要因となっている。

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