NECは、開発生産性向上のための新ツールを組み入れた、Javaおよび.NETに対応した統合開発環境「SystemDirector Enterprise」を発表した。
NECは1月5日、Javaおよび.NETに対応した統合開発環境「SystemDirector Enterprise」を発表した。
SystemDirector Enterpriseは、オープン技術を用いた中/大規模環境のシステムインテグレーションを対象とした統合開発環境。重複している作業のムダ取りや並行作業を可能とする業務プロセスに基づく開発方法論と、モデリング/設計からコーディング、デバッグとテストにいたる各プロセスを支援する開発ツール、およびそれらを支援するサポートサービスから構成されている。
特徴の1つは、上流工程と下流工程とのシームレスな連携を可能にしていること。Java系はリポジトリ、.NET系は標準設計モデルによって、上流工程の成果物を下流工程に引き継ぐことにより、再入力などの工数を削減。併せて、上流工程で仕様変更があった場合、それを各工程で共有、同期化することにより、トラブルの原因を減らす。
また、新しい開発ツールとして、業務プログラム作成前に、細部の色やフォントなどを含む詳細な画面イメージや画面遷移の様子を表示できる「プレビュー実行機能」、分散開発された成果物どうしを仮想的に結合させ、テストを行える「コンポーネント・テスト機能」、開発作業を標準化することで、パターンに基づいてプログラムを自動生成できる「プログラム自動生成機能」が提供される。
さらに、.NET Framework2.0に準拠したアプリケーションフレームワークや、Java系の各種開発ツールと連携するプログラム記述テンプレートを用意することにより、既存のプログラム資産を継承しつつ、最新の技術を活用できるという。
NECはSystemDirector Enterpriseによって、システムインテグレーションの生産性を最大で30%改善できるほか、品質面での向上も可能になるとしている。価格は400万円からで、3月より出荷を開始する。
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